健康(ola)は、身体の細胞が早いペースで振動している状態の時、あるいは身体のエネルギーが自由に流動している状態の時に存在すると考えます。
病気(ma'i)は、その流れが長い間ブロックされたり制限されたりした時に起きると考えます。このスタイルのロミロミでは、施術師はダンサーであり、受け手は振付け師となります。故にダンスはいつも異なります。
基本的なストロークをフレームワークはありますが、注意深さ、愛、尊敬の気持をもって全身全霊で、自信を持って受手の身体から発せられる情報に導かれて踊りが形づけられていきます。 また、どのように身体がブロックを開放していくのか地図のように理解する為にひとつのボディーによく耳を片向ける事が重要です。ブロックがかかりやすいのが、4つのコーナー(両肩廻り両腰廻り)。そこに重点をおきます。更に全体のバランスをみて、整え、エネルギーの流れをよくしていきます。
テンプル・スタイルとも呼ばれているこのロミがいつ頃から誰が作り出したかは定かではありませんが、故カフナ・サム・ロノ(現在フラのマスターとして著明なカヴァイカプオカラニ・ヒューエット氏の叔父)が教えていた事は明らかです。現代にテンプル・スタイルを広めたのは、サム・ロノ氏の弟子であった故カフ・エブラハム・カヴァイ'イです。本来武道の動きから来ているタイプのロミロミで、それを現代社会のニーズに合わせて改良されてきています。
すべての人間を含めた自然界はつながっています。その事を理解して感じられる事が大事です。施術者の姿勢や呼吸、柔軟性がとても大事です。ゆえに、まずは、施術する側の自分の状態を整え、鍛え磨いておく必要があります。
一般 に民間療法として行われているロミロミとはやり方も考え方も異なります。綿密で完全性を追求したボディーワークで, 受け手に深い癒しと無限の開放の可能性をもたらします。古代のハワイでは、この手法はカフナ(超越した能力を持つ治療師)のみによって ヘイアウ(神聖な土地)にて、人生の新しい道(領域)に向かう(シフトする)為に子供から大人に変わる時の儀式として行なわれたものでした。 本来は王、チーフのような人の上に立つような立場の人にのみ施術されたものでマッサージという域を超えた、全身のエネルギーや流れに働きかけるボディワークです。
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ハワイには色々な手技、手法のロミロミがあります
ハワイには、8つの島があり、各島にロミロミのクム(先生)がいます。そして、その技術は本当にさまざまです。
日本の伝統ある道の世界にも色々な流派があるように、ハワイのロミロミにも先生によって代々受け継がれた全く異なるアプローチ、技法があります。
日本に入って来ているもののほとんどは、ハワイ島コナ在住だったアンティー・マーガレットがはじめたロミロミです。ハワイでもそこの流派が主流となっています。
日本語で出版されている「ロミロミ―ハワイのスピリチュアル・マッサージ」著書:ナンシー・ カハレヴァイは、テンプル式ロミロミについて、ニューエージのものとして、ハワイの伝統的なものではないと書いておりますが、彼女のところで教えているロミロミ、アンティーマーガレットのスタイルも現代的なヨーロッパのスイーディッシュ・マッサージが混ざっています。伝統的な古来のロミロミではないのです。(ハワイアンの先生数名が同意。)残念ながら、本当の伝統的なロミロミを教えているところは、4年間以上弟子入りして教えるスタイルをとっています。数日あるいは数週間で教えているロミロミは、すべて現代的な影響を受けたロミロミです。
テンプル・スタイルは、伝統的なロミロミの一種です。昔はやはり数年弟子入りして教える学校がありました。現代でもそうしている生徒さんはいましたが(師匠が6年前に他界)。私のところで教えているスタイルは、ハワイアンの師匠が自己改革を目的とし外国人向けに開発されたワークショップとなっています。上記の本には、説明不十分な誤解ある内容が記されている事をここに記します。
テンプル式ロミロは、男性的なパワフルなものです。体力、筋力がいりますので、小さい頃から運動をしていて、体を動かすのが好きな方に向いています。アロマ・マッサージの感覚で来てしまうと、ちょっと大変・難しいと感じられるかもしれません。